Arctic Research Directory

ID-431 :   R/V Mirai Arctic Ocean Cruise (MR20-05C)

Type

FIELDWORK

Research/Observation Title

R/V Mirai Arctic Ocean Cruise (MR20-05C)

Research/Observation Purpose

2020年に国際連携による北極海同時広域観測 Synoptic Arctic Survey (SAS)が計画されている。その目的は、北極海全域での海洋物理学的な構造や循環場、炭素や窒素など化学物質の収支や海洋酸性化の進行状況、海洋生物の生産力や生態系の変化などを明らかにすることができる統合的な観測データセットを作成することにある。そしてこのデータが近年急速に進行している北極域の環境・気候変化をとらえるための、さらに将来の環境・気候を予測するための基礎データとなる。SASはそのために、これまで北極海では行われてこなかった複数船舶による同時かつ広域の高精度観測を実施する計画であり、海洋地球研究船「みらい」は太平洋側北極海の観測を担当する。

Science Summary (common)

2020年「みらい」北極航海 (MR20-05C)では、北太平洋及び北部ベーリング海・チャクチ海・カナダ海盆を中心とした太平洋側北極海において、船舶観測 (気象、衛星、海洋、地質、地球物理、及び連続観測)や係留系・セジメントトラップ観測を行う。また氷縁域ではドローン及び各種ブイによる観測を実施する。本航海は、文部科学省の「北極域研究加速プロジェクト Arctic Challenge for SustainabilityⅡ (ArCSⅡ; 2020~2024事業年度の予定)」の下に実施される。尚、本航海へメディア関係者が乗船し、船上での調査活動等を撮影、記録するとともに、番組放映を通じて、この取り組みのアウトリーチを行う。 本航海で実施する研究課題は以下の通り(カギ括弧内は課題名、括弧内は課題提案者) (1) 「Synoptic Arctic Survey (SAS)による北極海国際連携同時観測 (乗船課題)」(JAMSTEC・西野 茂人) (2) 「氷縁域における大気海洋波浪海氷相互作用の観測 (乗船課題)」(東京大学大学院新領域創成科学研究科・早稲田 卓爾) (3) 「アラスカ沿岸における海洋・海氷動態変動の解明 (非乗船課題)」(北海道大学低温科学研究所・平野 大輔) (4) 「温暖化する北極海における中規模渦、内部重力波、海洋乱流に関する観測研究 (乗船課題)」(東京大学大気海洋研究所・川口 悠介) (5) 「北極海の窒素循環の変化 (乗船課題)」(東大大気海洋研・塩崎 拓平) (6) 「北極海のメタン・DMSPの動態把握 (乗船課題)」(北海道大学大学院地球環境科学研究院・亀山 宗彦) (7) 「太平洋側北極海におけるプランクトン群集の水平分布と海氷融解との関係 (乗船課題)」(北海道大学大学院水産科学研究院・松野 孝平) (8) 「北極海・ベーリング海・西部北太平洋における海洋大気船上観測 (非乗船課題)」(JAMSTEC・竹谷 文一) (9) 「北極海および西部北太平洋における大気中温室効果ガスおよび関連成分の観測 (非乗船課題)」(国立環境研究所・遠嶋 康徳) (10) 「水蒸気の同位体比観測 (非乗船課題)」(JAMSTEC・朴 昊澤) (11) 「メディア関係者による乗船取材」(NHK・福原 暢介)

Planning Period

Planning Start Year 2020 〜 Planning End Year 2020

Principal Investigator

Shigeto Nishino
JAMSTEC
nishinos@jamstec.go.jp
- Individual Project Information 1/1 Research/Observation Period 2020-09-19 〜 2020-11-02

Funding Information Other Funding Details

ArCSII

Discipline(s)

Atmospheric Science, Biology, Meteorology and Climate, Oceanography

Personnel

RollContact PersonNameShigeto NishinoAffiliationJAMSTECCountryJapanEmailnishinos@jamstec.go.jp

Research/Observation Methods

気象観測:総合海上気象観測、SOAR (Shipboard Oceanographic and Atmospheric Radiation)、シーロメーター、ドップラーレーダー、海氷レーダー、温室効果ガス測定、揮発性有機化合物測定、ブラックカーボン・蛍光性粒子・オゾン・一酸化炭素・エアロゾル・大気汚染物質測定、大気・降水・水蒸気試料採取、降水・水蒸気同位体測定 衛星観測:海氷、雲、海表面水温、クロロフィル等の衛星データ受信 海洋観測:CTD/採水 (水温、塩分、溶存酸素、栄養塩、炭酸系物質、メタン、炭素・窒素・酸素安定同位体、放射性同位体、クロロフィル、有機化合物等の測定)、曳航式 CTD (Underway CTD)、投下型 CTD (XCTD)、吊り下げ式音響流速計 (Lowered ADCP)、海洋乱流計、分光放射計、水中後方散乱計、光量子計、粒子計、プランクトンネット (NORPACネット、リングネット、ガマグチネット、NEUSTONネット)、プランクトン画像解析、プランクトン培養実験、基礎生産及び窒素循環測定、海中DNA・RNA採取、海中・氷中マイクロプラスチック採取、波浪・海氷観測用ステレオカメラ及びレーダーシステム、船底音響流速計 (Shipboard ADCP)、表層海水連続分析 (水温、塩分、溶存酸素、栄養塩、クロロフィル)、栄養塩モニター、大気海洋CO2連続測定、表層海水全炭酸連続測定、表層海水 O2/Ar連続測定 地質観測:採泥器による海底堆積物及び底層水の採取 地球物理観測:海底地形精査、船上重力計、船上三成分磁力計、曳航式磁力計 連続観測:総合海上気象観測、SOAR (Shipboard Oceanographic and Atmospheric Radiation)、シーロメーター、ドップラーレーダー、海氷レーダー、温室効果ガス測定、揮発性有機化合物測定、ブラックカーボン・蛍光性粒子・オゾン・一酸化炭素・エアロゾル・大気汚染物質測定、大気・降水・水蒸気試料採取、降水・水蒸気同位体測定、波浪・海氷観測用ステレオカメラ及びレーダーシステム、船底音響流速計 (Shipboard ADCP)、表層海水連続分析 (水温、塩分、溶存酸素、栄養塩、クロロフィル)、栄養塩モニター、大気海洋CO2連続測定、表層海水全炭酸連続測定、表層海水 O2/Ar連続測定、海中マイクロプラスチック採取、海底地形精査、船上重力計、船上三成分磁力計、曳航式磁力計 係留系観測:係留系用氷厚計、採水器、水温・塩分計、溶存酸素計、栄養塩計、濁度計、光量子計、pH計、流向流速計、音響式プランクトン観測装置、蛍光光度計、水中音録音装置、ビデオカメラ、及び切り離し装置による通年観測 セジメントトラップ観測:海水中の沈降粒子補捉装置、係留系用氷厚計、採水器、水温・塩分計、溶存酸素計、栄養塩計、濁度計、光量子計、全炭酸・pH・pCO2計、流向流速計、音響式プランクトン観測装置、蛍光光度計、ビデオカメラ、及び切り離し装置による通年観測 空中ドローン観測:波浪・海氷状況及び現場観測の映像撮影 各種ブイ観測:波浪ブイ (Spotter及び DWS Drifter)による波浪観測、表層漂流ブイ (SVPブイ)による表層流観測、サーミスタチェン付きブイ (IceBTC60/40及び UpTempO ブイ)による水温断面観測

Research/Observation Period

2020-09-19 〜 2020-11-02

Research/Observation Point (Detail)

Field Site:

Research/Observation Area

N: 75.000000, S: 32.000000, W: -140.000000 E: 150.000000,

Data Information

#1 Data Set Title
Data Registration
15:30 on Wed August 12, 2020
Last Update
10:26 on Thu August 13, 2020